翻訳手法とジャンル
㈱VPlusの日本語・ベトナム語通訳サービスの内容をご理解いただくために、通訳という仕事の内容とその手法・ジャンルをご紹介いたします。
1/通訳の定義
通訳の定義も様々ですが、一番分かりやすいのはウィキペディアの定義ですので、引用させていただきます。
通訳とは一般に、異なった音声言語を話す人たちの間に入って、一方の言葉を他方の言葉へ(例えば、英語から日本語へ、中国語からフランス語へ、アラビア語からオランダ語へそれに加えて逆向きにオランダ語からアラビア語へ 等々)変換して音声で伝えることである。
2/通訳の手法
通訳の主な手法は下記の通りです。
同時通訳
通訳者が通訳専用のブースの中から話者の話す内容をヘッドフォンで聞きながら、同時進行でその内容を、マイクを通して訳する方法です。話者の話す内容を聞きながら翻訳していくので、瞬時に訳す力はもちろん、相手の発言内容をある程度予測しなければなりません。通訳の中でも特に高いレベルのスキルが求められる仕事です。高い集中力が求められるため一人で長時間行うことはできず、15分程度の間隔で他の同時通訳者に交代しながら通訳が行われるのは殆どです。
逐次通訳
話者がある程度まとまった長さの内容を話したら、通訳者がそれをまとめて訳します。話者と通訳者が交互に発言する方式です。話者の話している内容をメモに取りながらその内容を整理して、通訳をします。また、必要に応じて話者に内容を確認もできますので、同時通訳よりも正確に伝えることができますが、その分時間がかかります。
ウィスパリング通訳
通訳者が聞き手側の人のすぐ近くに位置して、耳元でささやく程度の声で同時通訳を行う方法です。話し手の発言を聞きながら同時に訳すという点では、同時通訳と同じ流れになります。しかし、通訳ブースが不要な点は同時通訳と異なっています。
アテンド通訳(随行通訳)
買付・送迎など、行動する際に外国人の方と同行し、そのサポートをする通訳です。
デポジション(証言録取)通訳
デポジションは日本語で証言録取といい、裁判が始まる前に相手方の弁護士が当事者に証人尋問を行うということです。デポジション通訳とはこの過程をサポートする仕事です。
3/通訳のジャンル
分け方によって、違いますが、一般的に通訳のジャンルは下記の通りとなります。
コミュニティ通訳
在日外国人や訪日外国人が行政窓口や病院、警察、学校,裁判所などで必要な手続きやサービスが受けられるための言語サポート通訳です。代表的なものとしては「医療通訳」と「司法通訳」です。そのほか、学校や自治体との交渉時などにも通訳者を介してコミュニケーションをとるケースがあります。
ビジネス通訳
社内ミーティング・研修・商談・テレビ会議など、あらゆるビジネスにおけるやり取りをサポートしる通訳です。逐次通訳とウィスパリングで行われることが主で、通訳にはビジネスの会話力や企業に合わせた専門知識が求められます。商談などでは通訳の質がビジネスの成功を左右しますので、ビジネス通訳は大きな存在になっています。
会議通訳
サミットや国際会議やシンポジウムなど、多数の出席者に対し、話者のスピーチの内容を通訳するサービスです。本とんどの場合は同時通訳が使われています。専門家の話す内容を同時通訳するために、通訳には高いスキルと経験が求められます。
通訳案内
観光やビジネス目的での旅行で来日した外国人に付き添い、日本の案内を行います。観光地を一緒に巡り、日本の文化や社会、観光名所の特徴などを外国語で案内します。通訳ガイドは「通訳案内士」の国家資格を保有しており、各都道府県に通訳ガイドとして登録をされている方たちになります。
放送通訳
海外ニュースを日本語に通訳したり、日本のニュースを外国語に通訳したりする仕事です。
放送通訳には、話し手の話す内容を瞬時に通訳する「同時通訳」と通訳者が事前にニュースを見て内容をまとめて通訳する「時差通訳」の2種類があります。ニュースを正確に伝えるための正確な表現や海外の歴史・文化的背景の知識が必要です。