採用する前にベトナム人を理解しておくことの必要性・重要性について
私は日本の企業に勤めているベトナム人のサポートを10年以上行っています。
その中で、日本とベトナムの文化や考え方の違いによって発生した様々な問題も目の当たりにしてきました。
日本語の習熟不足、日本に関する情報や知識不足といったベトナム人側に原因があるケースもありますが、上司である日本人がベトナム人とベトナム文化を理解していなかったために問題が発生した、というケースも多いのです。
例えば、ミスしたベトナム人の部下に対して注意したら、「怒られているのに笑って謝ってきた」「いつも言い訳をする」といった「態度に対するクレーム」を日本人の方から多くいただきます。
ほかにも「きびきび歩かない」という不満の声もよく聞かれます。
・笑って謝罪する
・言い訳から始める
・ゆったり歩く
たしかに、これらの行為は日本人の目から見れば不快感や違和感等を感じてしまうかもしれません。
ですが、これらは実はベトナム人の「習慣」「文化」で、当たり前のことなのです。
そのため、多くのベトナム人はごく普通にこういう態度を取ることがあります。
決して怒った日本人に対して悪気や悪意があるわけではなく、ベトナムではこういう態度が「普通」なのです。
こう言った文化の違いを事前に理解しておけば、ベトナム人の部下に対する見方・対応も変わるはずです。
いきなりベトナム人とベトナム文化のすべてを理解するのは不可能ですが、できるだけ理解を深めることができるよう、採用が決まったら早めに「準備」していきましょう。
準備といっても、わかる範囲で調べたり、勉強会を開いたりしてベトナム人に関する知識・情報を少しずつ身につけるだけでもいいのです。
これからベトナム人を採用する日本企業はどんどん増えてくると思います。
採用したベトナム人に対して、日本の文化や会社の風土を理解してもらうための教育は必要です。
ですが同時に、日本人側も心を開いてベトナム人のことを理解し、彼らの文化を尊重して「受け入れる」という気持ちが必要だと思います。
(ベトナム人と日本人は)、お互いがお互いの文化や習慣を理解し、歩み寄ってこそ初めて事業は成功すると私は信じています。
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